最近の娘は絵本ブームです。
赤ちゃん向けの絵本に喜んでいた時期を卒業し、話のストーリーがあるような本を好むようになってきました。
日本むかしばなしにも手を出し始めています。
「昔むかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました」から始まる物語。
なかでも有名なのは桃太郎ですね。
「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました」。
誰もが知っている書き出しです。
でもちょっと待ってください。

山へ芝刈りに行くのは、なんでですか?
川へ洗濯に行くのは、わかります。
昔は水道が無かったので、川の水で洗濯物を洗っていたのでしょう。
でも、わざわざ山の芝を刈る必要あります?笑
自分の家の敷地ならまだしも、です。
当時の暮らしにとって、山での芝刈りは一体どんな意味があったのでしょうか。
正しくは「柴」刈りだった
ぼくらのイメージする芝刈りって、これですよね。

違ったのです。
桃太郎の芝刈りは、正しくは、「柴」刈り。
「柴」というのは、山や野に生えている低い木やその枝のことを言います。
今や、あまり馴染みのある言葉ではありませんね。
昔は、刈ってきた「柴」を、家でご飯をつくるときやお風呂を沸かすときの燃料にしていました。
今でいうところの、電気やガスの代わりです。
毎日の電気やガスを確保していたと考えれば、「山へ柴刈りに行っていた」というのが日常生活になっていたのもうなずけます。
柴犬の由来も「柴」から

「柴」と言われてピンと来なかった人も、「柴犬」ならご存じでしょう。
柴犬の由来も、この「柴」から来ています。
茶褐色の毛色が枯れた柴の色に似ているから、そして、「柴」は小ぶりなものを表す言葉だから、です。
…
当たり前に聞き流している言葉も、ふと立ち止まって考えて見ると面白いものですね!
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